今年の夏休みも
昨年同様、何も予定を立てずにのんびりと過ごしました。
夫の休暇を利用して出掛けた場所は
らいかが小さい頃に一度だけ訪れて
長い間、再訪したいと願っていた
近場のお出掛けスポット数ヶ所。
出かけた場所のひとつは、ビッグベイジンという州立公園。
カリフォリニアではじめて州立公園として認定された歴史ある公園です。
サンノゼの南西に位置するこの公園までは
直線距離で30マイルほど。
地図で見ると近く感じますが、実際は片道1時間ほど
山道が険しく、思ったよりも到着までに時間がかかります。
公園付近は曲がりくねった山道を上ったり下ったり
子ども達から「まだつかないの~」と声がかかった頃にやっと到着。
ビジターセンサーで地図を入手した後
この公園で一番短いトレイルへ。
ところが、歩き始めてすぐに
「公園に行くって言ってたのに
ブランコもない!滑り台もない!
こんなの公園じゃないよ!」と
ご機嫌斜めになり、頬を膨らませる息子。
機転を利かせた娘が、息子に
倒れた丸太の上を歩いて見せて
「平均台だよ、ほら、じぇいくんも、やってごらん」。
機嫌を直した息子は娘とともに
大きな丸太によじ登ったり
小さな丸太に座って、電車ごっこをしたり。
楽しく遊び始めて、ひと安心。
前回ここを訪れた時の娘。まだ2歳前。
今回は同じ木の前で、息子と一緒に記念撮影。
百メートルもの高さの木が立ち並ぶこの森は
太陽の日差しが届かず、昼間でも薄暗いほど。
夏場なのに空気はひんやりと冷たく
森の中はどこか神秘的な雰囲気が漂っています。
樹齢千年を超える杉の木立に身を置いてひとり考え事。
目の前の杉が苗木だった千年も前
人々はどんな暮らしをしていたのでしょう。
電気も水道もない暮らしで、生活様式は今とはまったく違うはずですが
もしかしたら根本的な部分は何も変わっていないのかもしれません。
(たとえば
毎日食事をする、仕事をする、子どもを育てる、家族を大切に思う、音楽を楽しむなど)
そういう変わらない部分というのは、もしかしたら、人が生きていく上で結構肝心なことなのかも。
変わり続ける世の中で、自分を見失わないために
人々の暮らしの中の普遍的なことを大切にして生きてゆきたいと、ぼんやり考えてみました。
森の中に身をおくと、心が穏やかになるというのも
人々の暮らしの中の変らない事のひとつかもしれません。
Big Basin Redwoods State Park
☆サンノゼの遊び場の説明☆
サンノゼから南西へ30マイルの場所にあるレッドウッド(セコイヤメスギ)の森林。
およそ100年前にカリフォルニアの最初の州立公園として認められた歴史ある公園。
湿度が高くシダ類やコケ類が多いが、それ以外の植物(野花など)は少ない。
自然以外は何もないけれど樹齢1000年以上の樹が生い茂る森でのハイキングは
心と体をリフレッシュさせてくれる。
本格的な山登りから散歩道まで17種類ものハイキングコースがある。
初心者向けのコース(Redwood Trail、約1km)は
ベビーカーでもOKなので赤ちゃん連れの方でも楽しめる。
キャンプ、サイクリングも可能。売店、ギフトショップ、小さなミュージアムもある。