さんのぜ日和

シリコンバレーで暮らすぼっち主婦のゆるゆるライフ♪

歩いても 歩いても

久しぶりにDVDで邦画を鑑賞。

 

歩いても 歩いても』 監督 : 是枝裕和

 

 

夫の実家を訪れる時

妻は嫁として、どんな振る舞いをするのだろう。

 

この映画を見たいと思ったきっかけは

そんな単純な好奇心から。

 

 

次男一家の一泊二日の里帰り

 

どこにでもある日常が

ただ淡々と描かれていて

映画的な激しい言い争いや

大きな事件は何一つありません。

 

けれども、登場する人々の言葉や動きが

細かく描写されていて、妙にリアルで

胸にチクリとくることもあれば、時に可笑しくもあり

気づけば映像に釘付けになっていました。

 

重いテーマを取り上げているのに

映画を見た直後は、不思議と心軽やか。

 

夏川結衣さんが好演する「ゆかりさん」は

よく出来たお嫁さん。

嫁として見習いたい点がいくつもありました。

 

ただ、映画を見て次に夫の実家を訪れる日が

また遠のいたような気もします。

 

というのは、、、、

 

嫁の私よりも、むしろ夫自身が自分の実家で

居心地の悪さを感じていることがわかったから。

 

夫は子どものころから家族の中で孤立した存在で

両親に対して、素直な気持ちを表せない子どもでした。

 

実家ではいつも肩に力がはいっている夫。

血の繋がった家族にたいして

素直になれない夫を気の毒に思います。

 

理想の家族って本当に存在するのかな。