久しぶりにDVDで邦画を鑑賞。
『歩いても 歩いても』 監督 : 是枝裕和
夫の実家を訪れる時
妻は嫁として、どんな振る舞いをするのだろう。
この映画を見たいと思ったきっかけは
そんな単純な好奇心から。
次男一家の一泊二日の里帰り
どこにでもある日常が
ただ淡々と描かれていて
映画的な激しい言い争いや
大きな事件は何一つありません。
けれども、登場する人々の言葉や動きが
細かく描写されていて、妙にリアルで
胸にチクリとくることもあれば、時に可笑しくもあり
気づけば映像に釘付けになっていました。
重いテーマを取り上げているのに
映画を見た直後は、不思議と心軽やか。
夏川結衣さんが好演する「ゆかりさん」は
よく出来たお嫁さん。
嫁として見習いたい点がいくつもありました。
ただ、映画を見て次に夫の実家を訪れる日が
また遠のいたような気もします。
というのは、、、、
嫁の私よりも、むしろ夫自身が自分の実家で
居心地の悪さを感じていることがわかったから。
夫は子どものころから家族の中で孤立した存在で
両親に対して、素直な気持ちを表せない子どもでした。
実家ではいつも肩に力がはいっている夫。
血の繋がった家族にたいして
素直になれない夫を気の毒に思います。
理想の家族って本当に存在するのかな。