わたしは日本で中、高、大と
3回の入試を経験しました
氷河期世代で競争率が高く
受験は毎回本当に辛かったです
自分の子ども達には
そんな思いをさせたくないと
独身の頃から願っていました
アメリカでは日本のような
受験戦争はないと思っていたけれど
ここはシリコンバレー
アジア人が多い地域なので
やはり受験に対する意識は
日本人以上に高いかもしれません
アメリカは高校まで義務教育
公立で地元の高校であれば
試験なしで入学できます
けれども住む場所はすごく大事で
子どもは受験してなくても
親達が良い学区に住む競争を
しているように思います
(良い学区は家賃が高いです)
私立校はあるけれど
エスカレーター式で大学まで行ける
小学校から大学までの名門校は
ありません
大学入試は書類選考で決まります
①高校3年までの成績の平均値
②どんな課外活動をしていたか
(スポーツ、クラブ、生徒会など)
③エッセイ
内容でよくあるのは課外活動の詳細を書いて
活動を通して自分がどんな風に成長できて
これからどう社会に貢献できるか
自分の生い立ちや仕事について書く人もいます
字数制限に合わせて
短すぎず長すぎない字数で簡潔に
書かないといけないのも難しいです
これ以外にセンター試験のような
共通テスト(SATまたはACT)がありますが
カリフォルニアの公立大学では
ここ数年提出の必要はありません
難易度が高いAPテストという
共通テストもあります
試験の内容は科目によるけれど
選択問題と記述問題があります
外国語の科目はリスニングと
スピーキングも必要です
点数を5段階に分けて5〜3だと
大学の単位として認められます
(大学によって基準が違います)
このAPテスト結果は大学に提出するけど
カリフォルニアの公立大学の場合
このテスト結果が入試の判定に
大きく影響することはないと
高校のカウンセラーが言ってました
高校の授業でAP準備クラスをとると
成績評価で追加点をもらえます
例えば
通常クラスのAは4ポイントですが
APクラスのAは5ポイントになる
APテストは準備クラスを取らなくても
受験できるけれど成績の平均値が上がるので
AP準備クラスを複数とる人が多いです
高校に通いながら大学の単位を取ると
高校の単位としても大学の単位としても
認めてもらえるのでオンライン授業で
大学のクラスをとっている生徒もいます
(高校のカウンセラーの許可が必要)
日本のようにいわゆる
入学試験はないけれど
高校で大学レベルの授業を受けて
学校での成績をオールAか
それに近い成績を維持しながら
大学のオンラインクラスもとって
課外活動で活躍するのは
それほど簡単なことではなく
どこに住んでいても何か抜け道を
見つけない限り大学入試は
苦労するものだなと思います
ただ受験で苦労するだけではなく
アメリカの教育システムでいいのは
高校のうちに先取り勉強で
大学の単位をとれること
APテストと大学のオンラインクラスで
高校生の間に大学の単位を取れば
早いうちに専門の勉強を始められるので
大学を3年で卒業したり4年で2つの専攻を
取得することもできます
例えば経済学と数学の学位
両方あると就職に有利です
カリフォルニア大学の場合
2つ専攻しても学費は同じです
これお金と時間を同時に節約できるので
めちゃくちゃお得感ありませんか?
合理主義のアメリカらしい
良いシステムだと思います